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平成の大横綱・・・

貴乃花親方が相撲界から去ってしまいました・・・。

といっても私は最近の相撲にはほとんど興味はなく、小さい頃千代の富士の筋肉が最高にかっこよかったとか、若貴とは同世代だったので当時の相撲フィーバーを実体験として思い出せるとか、その程度の人間なのですが・・・。

こんな私でも、この「貴乃花VS相撲協会」という構図は興味深く見ていたので、それに関してちょっと感じたことを書こうと思います。

私が興味を持ったのネット記事についてです。

私がざっと見た限りでは、ネットでの反応はかなりの割合で「貴乃花派」が多いかなと思います。

それに反するように、記事自体は協会寄りというか、貴乃花の性格や手続きの不備などの問題を指摘しているものが多く、それを読んだ読者が「いやいや、協会のほうがブラックでしょ」というコメントで溢れるという状態です。

で、この「記事」というのが本当に興味深い。

ネット記事というのは、クリックしてもらってナンボの世界なので、読者がどんな気持ちでその記事を読んだかどうかは関係ありません。

コメントが「こんな記事間違っている!」という内容でもなんでも構わないんですよね。読者の関心を呼び、クリックしてもらい、コメントを残してもらえたら、それが記者の実績につながる。

私はネット配信マンガを書いているので良く分かりますが、あの手この手でなんとかクリックしてもらおうと頑張っているのが良く分かる。センセーショナルなタイトルをつけたり、世の中の流れとは逆の目線で記事を書いたり・・・。

紙の雑誌であれば、その本一冊の売れ行きというぼんやりとした評価で救われる部分もあります。

アンケートに「どの記事が一番良かったですか」という項目があり、その順位で評価は出ますが、そもそもアンケートに回答する人はごくごく限られていたので、「評判が良かった」と聞かされても、やっぱりどこかぼんやりした評価で済んでいました。

しかも、評価が出るのは記事が出てから何週間か先。その記事について自分の中でも色々反芻した後になるので、冷静にその評価を受け取ることができました。

でも、ネット記事はまさに記事1つ1つの勝負!あからさまに評価が出ます。それもアップした瞬間から数時間で。

当たり前ですが、記者の熱い想いや考察なんか、盛り込む暇はありません。

ああ、無理だな。ネット配信の記事を書く仕事なんて、私には絶対できないな、と、つくづく思うワケです。だって、自分の思いがない記事(または思いに反する記事)を、とにかく時間に追われて書くなんて、どれだけストレスがたまるか!!!

そのストレスを吹き飛ばすには、「クリックッ数」と「コメント数(内容は問わず)」を稼ぐしかない!と、だんだん自分の思考回路もそうなってしまうと思います。

ですから、ネット記事を注意深く見ていると、同じような内容の記事が溢れてきたり、その事件になかなか進展が見えない、新しい情報が増えない場合、苦肉の策のような記事が増えていきます。今まさに、貴乃花引退に関する記事がそんな状況です。

その段階に至った記事は、あまり信用しない方がいいです。

頑張っている記者さんには申し訳ないですが・・・ね

・・・なんてことを考えつつ・・・ちなみに、私はもちろん、貴乃花派です

「社会人として、組織人として貴乃花の言動は・・・」とおっしゃる方もいるようですが(うちの夫とかね)、貴乃花はガチンコ相撲で横綱になった、相撲道をつきつめた奇人変人ですよ!?いわば芸術家なんです!!

その方を自分たちと同じ土俵におろして考えようなんて、土台無理な話なんですよ。

いくら横綱でも引退したら組織のルールに従ってもらう・・・という、一見正論のような言葉を盾に、自分に従わせようとか、頭を下げさせようなんて、私にしてみれば岡本太郎さんに「名刺の出し方が間違ってる!」って講釈たれるようなもんだと思います。

世の中のルールはもちろん大切ですが、「自分だって耐えている・例外は認めない」という頑なな姿勢は、その人の度量の狭ささえ露呈させると私は思っています。

例外はあるんです。

芸術家だったらすぐに「あ、例外の人ね」と理解してあげられるのに、どうして貴乃花だと「一般人」だと思っちゃうんでしょうね。そこがそもそも間違ってると思うんですよ。

そしてその例外にあたる存在の人はたいてい、「生きづらさ」を抱えています。

そうした人たちを活かすも殺すも、凡人である私たち(皆さんは例外の側かもしれませんが)にかかっています。お互い共存してるんです。周りの凡人が守って、活かしてあげてこそ例外の人たちは輝くんです

ただ、相撲協会の人たちは自分たちも力士で同じ土俵にいた身。

「自分たちは凡人の側」と割り切れない方も多いのかもしれません。

だとしたら、協会の運営は外部の有識者を入れるなどした方がいいのかなと思いますが、みなさんはどんな感想をお持ちでしょうか。

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