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電子書籍レビューについて

Amazonやその他の電子書籍販売サイトなどに、私の本に対するレビューが少しづつ増えてきています。

ホント、ご自身の貴重な時間を割いてレビューを書いてくれることに、まずは本当にありがとうございますと言いたいです。

当たり前のことですがお褒めの言葉もあれば、キツイ評価もあります。

読んでくださった方全員に満足して欲しいと思って描いてはいますが、個人の好みも考え方も千差万別ですから、仕方ない部分もあります。

もちろん真摯に受け止めつつ、私は私の道を行くだけ。

ただ、最近いくつかのレビューを見て、ひとこと言いたいなと思いました。

「お産トラウマは怖くない!」という私の本がありますが、その中で、「理想の出産ができなかった」という思いをいかに消化するかについて書きました。

その消化できない思いはどこから来るのか・・・。

それは自分の思い描く理想の出産を実現できなかった、というだけでなく

そういう自分の思をい知らない他人が、まったく見当違いな評価を自分に下す(のではと思う)ことだと思います。

出産ではありませんが、私は一人目の時母乳育児にすごくこだわっていました。

「母乳が一番良い!」と信じて疑わなかったし、周りに完母のママ友がたくさんいたので、なんだかそれができない自分はダメな母親だと思うようになっていたのでしょう。

ほんの少し粉ミルクを足すことさえ罪悪感を感じ、母乳の出が悪いと自分を責め、泣きながら「ごめんね」と子どもに謝まる日々でした。

あの頃は「母乳」という言葉にすごく敏感だったし、実母に「ミルクだって良いじゃない」と言われる度に傷つき、イライラしてしまいました。

子どもの体重が増えないことがコンプレックスで、ぷくぷく太った赤ちゃんを見る度に情けない気持ちになりました。自分がこだわりすぎていることに気づいてはいたけれど、その状況をどう変えれば良いか分からず、ママ友とのたわいもないおしゃべりにも勝手に傷つき、悪意のない感想やアドバイスにもイライラしてかみつき、私以外のみんなが幸せに見える時期もありました。

ところが数年後、出産した友達が、「母乳は充分出ているけど、夜は私も寝たいから粉ミルクをあげてから寝かすの」とあっけらかんと言うのを見て、魔法が解けたような気持ちになりました。

「そうだよね。粉ミルクだって別にイイじゃん!」と。

あの頃のことを今冷静に思い出すと、本当に私、いっぱいいっぱいだったんだなと思います。

自分が思い描く完璧な母親になりたい・・・そのために毎日必死に頑張っているけれどうまくいかない、周囲からの何げない言葉にもすぐ傷つくしそんな自分が自分でも嫌い・・・。

「ラクをしている」と思われることにとにかく腹が立ち、

私だって頑張っている!

こんなに頑張っているのにどうして分かってくれないの!?

と、誰に対してかわからない怒りが心の片隅にいつもあったような気がします。

あの頃の私が冷静に「私、疲れているの。今日の夕飯はあなた(だんな)がつくってね」と寝室に行ける人間だったり、

「今夜はちゃんと寝たいから粉ミルクをたっぷりあげて寝かしちゃおう」と

割り切って考えられる人間だったらとつくづく思いますが・・・それは今だから言えること

私の本を手に取ってくれる方の中には、あの頃の私と同じような心境の方もいるのではないでしょうか。

そして私は、あの頃の私に向けて、この本を描いたような気がします。

あのときの私に言ってあげたい。明るくカラッと、「もういいじゃん!」って手放して良いんだよって・・・。

★★★

「助産師さん呼びましょうか?」も「お産トラウマは怖くない!」も、マンガなので気軽に楽しく読んで欲しい、という点で、多少大げさな表現や、短絡的な表現などもあるかもしれません。その部分にひっかかり、嫌な気分になってしまった方、申し訳ありません。

また、私とは根本的に考え方や意見が違う方もいるかもしれません。

でも、妊娠中の皆さん、産後の皆さんを応援したいという私の思いにウソはありません。

自分が経験したからこそ(限られた経験ではありますが)思いを込めて描きました。

せっかく私の本を読んでくれたのに元気になれなかった方、期待外れでごめんなさいね。

もっと今の気持ちにぴったりくる本や、映画、ドラマ・・・そしていいお友達と巡り会えますよう、陰ながら応援しています!

そして皆さんの頑張りを、まずは自分自身で認めてあげて欲しいなと思います

だって、妊娠中の女性、産後の女性は、何があろうと社会全体で守ってあげなきゃいけない存在だと思うから。

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コメント

ブログへの連絡で失礼致します。
朝日新聞社の松川と申します。ただいま出産についての連載を担当しております。
「お産トラウマは怖くない!」を大変興味深く拝読致しました。
バースレビューの開催経験を踏まえて、お話しを伺えれば幸いです。
ご多用のところ恐縮ですが、よろしければご連絡を頂きたく、何卒よろしくお願い申し上げます。

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