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2010年11月26日

第23話-あなたの筋腫は・・・

MRIの画像をみながら、S先生がうなっている。

「う~ん、ここかぁ・・・なるほどはるほど・・・そうだねぇ~・・・う~ん・・・」

私はそんな先生の背中を見ながら、ベッドでお腹をだしてひたすら待つ。

心臓はパンク寸前。体ごと跳ねそうなぐらい大きな鼓動。

振り返った先生がお腹にエコーを当て、赤ちゃんと筋腫の確認。

赤ちゃんは元気いっぱいに飛び跳ねている。

「筋腫は・・・62ミリかぁ・・・先週よりひとまわり大きくなったかな。」

「はぁ・・・」

「よし、内診だ。」

隣の部屋に案内され、そこで下着を脱いで内診。

「う~ん・・・そうだなぁ~・・・」

そこでも先生のため息のようなうなり声が響く。

「コレ、痛い?今筋腫をつかんでるんだけど」

「はぁ、まぁ痛いと言えば痛いですが、飛び上がるほどじゃないです。」

「コレは?」

「同じです。」

「う~ん・・・そうかぁ・・・う~ん・・・じゃあ、おしまいね、診察室でお話ししましょう。」

いよいよである。審判が下る。

手術になったら色々大変だな。どのぐらいの手術で、入院はどのぐらいだろう、どれだけ痛いんだろう、なっちゃんは大丈夫かな、仕事に差し障りはないだろうか、そもそも、赤ちゃんは大丈夫なの?

いろんなことが頭を駆け巡る中、診察室のイスに戻って一呼吸・・・

さあ、もう仕方がない、現実を受け入れよう!と手を握りしめた瞬間、先生が一言

23

「は?」

思わずイスから乗り出しましたよっ。

そばにいた助産師さんも吹き出してるしっっっ。

「もうひとまわり大きいとか、痛みが強いとか・・・なんかないとねぇ、私も手術のし甲斐がないねぇ。」

ここまで言われたら、私も笑っちゃいました。

ってか「すいません」って思わず言いそうになっちゃいましたよ。

「迫力のある筋腫ってのはねぇ・・・」

そう言うと先生は、これまでに手術した人のMRIの画像をいくつかみせてくれ、

「ね、上には上がいるでしょう。この方なんて痛くて痛くて、術後の痛みなんてそれまでの痛みに比べたらなんでもないって話してたくらいでねぇ」

確かに・・・私は自覚症状ゼロだし、大きさ、形状を比較してみても、私のは圧倒的な個性がないというか・・・なんか「こいつ悪そ~!」ってな感じに欠けるのだ。

今はツッパって悪ぶってるけど、時期が来たらまたいい子に戻りそうな、そんな中学生を彷彿とさせる筋腫である(どんな筋腫だ?)

宿主に似て、この筋腫もきっと小心者なのだ。

・・・てなわけで今のところは「様子を見て可能性にかける」ことになりました。

といっても、結構ギリギリのラインだった気がします。最後に先生が

「私は迷ったらやらない」とつぶやいたのを聞いても、ホント、ギリギリ・・・!

今後、子宮が大きくなっていくのにあわせて筋腫が伸びて平らになって、産道をふさぐことがなくなるよう・・・本当に祈るしかないですね。

あ~疲れた。

ってか、MIRって超狭いですよね!!!

手術もイヤだけどMRIにももう二度と入りたくない!!!

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